ナゾの東洋人、郵便局で疑われる(2/20 – 2/25, 2001)

注)これは2001年の日記です。 まずはこちらを。
February 20, 2001
Title: BOX
朝、ダイスケを起こしてシャワーを浴びさせた。ベッドルームからブーンという音がする。ダイスケがドライヤーを使っているようだ。ドライヤーなんか持って旅をしているのか…。石鹸を使っていいかとダイスケが聞いてくるので、沢山あったのでよかったら持って帰ってもよいというと5,6個あった石鹸が1つを残して全てなくなっていた。荷物になるだけなのに…理解できない。これで最後だと近くのNEDで朝食を取った。ダイスケは全てが新鮮でキョロキョロしている。LAに1ヶ月以上住んでいるとは思えない。いつもなにが欲しいか訊くと「同じ物を…。」というので自分で注文させた。出来なかった。言葉が通じなかったようだ。マクドナルドではどうやっているのだろうか。希望をきいて頼んであげた。最初は仕方がない。それに彼はまだ16才。自分はもっと酷かったような気がする。Hollywood/Highlandまで行けるぎりぎりの金額を渡してGood Luckを言った。朝から食い過ぎた。今日は昼食が全然食べられなくてFranが心配していたが事情を話すと納得してくれた。普段はコーヒーとフルーツを少ししか食べないので昼食後は気持ちが悪かった。初めて食べ残しを持って帰った。食べ残すと持って帰れるのだが、アメリカ人に聞くと3つのタイプに分かれる。
1)せっかく詰めてくれるのだし、金も払ったんだから持って帰らなければ損だ。
2)持って帰って食べたければ持って帰ればいい。食べたくなければ残せばいい。
3)持って帰るなんて信じられない。持って帰ってまで食べるから太るんだ。アイツらバカだ。あれじゃ、意味ないね。
1)は大抵太っている。ぼくは2)が普通だと思う。3)は1)みたいな人間が理解できない。それよりもおいしくなくて残しても、残すのは申し訳ないので持って帰るというのは、3)のタイプに1)の人間以上に笑われてしまう。残したからといってチップも多めにあげる必要はないと思う。自分が悪いことをしたと思うことはあっても、我々が思うような申し訳ないという感情は彼らにはない。
February 21, 2001
Title: Everyday, 8:30am
仕事は8:30からなのだが、天気が悪かったり、道が混んでたりするとみんな少し遅れる。正直に8:30に行くと、誰も来てないときがあるので、いつも8:40~50の間に行くようにしている。今日は天気は良かったが8:40過ぎにいったら誰もいなかった。
普段はアパートへ戻るが、天気が良かったので外でボーっとした。2月とは思えない天気だった。KenはSan Franciscoの話を聞いて、頼むから気を付けてくれと僕に言った。同郷ということで心を許した客人に殺される事件がたまにあるのだという。最初は泊めるつもりはなかったが17時間も一緒にいれば悪いヤツではないと判ったし、彼の方が隙だらけで少し心配になったからだと説明した。
February 22, 2001
Title: Customs declaration
近頃、あんまり書くことがないのです。困りました…。それに「North Hollywoodというところはこういうところで」みたいなのを書いてないのできっと読む人もつまんないんだろうなと反省してます。みんななにが知りたいのかな?気になります。
昔カードを作った時、なにを思ったのかとても丁寧にサインを書いてしまいまして、昨日また荷物を一箱送ったのですが、郵便局でこれはおまえのカードではないと言われてしまいました。パスポートを見せてもこれまた若かった自分が頑張って丁寧に書いてしまっているので信じてもらえません。日本に荷物を送るのは一応輸出になるので複写形式になった関税申告書を書かなければなりません。関税申告書には署名欄があるのですが、アパートで書いた字がいい加減なのでまだ疑われています。沢山持っている名刺を見せたり、違う紙の上にもう一回書いてみろと言われ、頑張って書いてなんとかなりました。関税申告書には内容物明細を書かなければならなくて、それでも全部書くのは面倒なので、ToyとかPenとか適当に判りやすいものだけ書きました。でも持ち上げたり、振るとガシャガシャと変な音がするので、東洋人は再び怪しまれます。スーパーでみかけたヘンな物を沢山買って入れたので名前がよく判らないものはリストに書きませんでした。ちゃんと着くかな?
February 23, 2001
Title: The man from eastcoast
カナダのTorontoには行かないことになりました。なので水曜日に直接New Yorkへ行きます。事情はいろいろありまして。Franというヤツがいるのですが、最初彼とはあまりコミュニケーションが取れませんでした。日本人の話す英語がよく判らないのと(これは自分が悪い)、彼は去年NYから来た東海岸の人間なので、典型的なカリフォルニアの人間とは少しノリが違います。聞くところによると同じ国でも考え方や価値観が西と東で大きく違うようなのです。聞いた人間が悪かったのかその理由は天気だといっています。ホンマかいな…。近頃の彼は、外国人を楽しむ方法が判ったのか、日本語の意味を聞いてきたり、それを使ったりしています。
最近日記の語調が「だ・である」調と「です・ます」調の日があることに気が付いた。
February 24, 2001
Title: The Boys Are Back In Town
今日は雨です。夕方Franが電話をしてきてThin LizzyのショーがHollywoodのKey Clubであるというので行ってきました。ヒゲのオジサンは死んだのでジョン・サイクスが唄ってました。ジョンは面倒なところは相方に弾かせてオイシイところだけ自分で弾いていた。そういうタイプの人だったのね。あとDEF LEPPARDのジョー・エリオットが来てました。彼は一部では殿と呼ばれるほどきかん坊で有名なので話しかけませんでした。終演後RAINBOWで1杯やって帰りました。1杯とかくと普通は2,3杯ですが、今日は晩ご飯食べ過ぎて膨満感(っていうのかな?)が消えなくて本当に1杯だけでした。
February 25, 2001
Title: Rainy day
雨でなんにもできません。ネットにつないでダラダラしました。アーティストの情報をみたり、雑誌「広告」はとうとうリニューアルしたのかとか、見てました。
ファンカメさん(Fantastic Camera Gallery)をみてるとHORIZON202というパノラマカメラが欲しくなりました。普通は撮れればなんでもいいのだけど、最も普通じゃないカメラだな。パノラマっていってもあれだよ、写ルンですとかAPSカメラの上と下をちょん切ったインチキパノラマじゃないからね。こういうので思いっきり寄って歪ませて撮ると楽しそう。Heads Shopで39,000円か。
Rainy Dayには“まさかの時”という意味もあるのですが、なんにもありませんでした。

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