主婦が冷凍庫で守るもの

コンビニでHäagen-Dazsから季節限定で新しいソルベ トロピカルパッションフルーツイタリアンホワイトピーチを発見。

とりあえずトロピカルパッションフルーツをゲット。新しいものが出ているとついつい買ってしまうので、コンビニってやつは、まったく悪い店です。
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もう食べ終わったのに、写真見るとなんだかまた食べたくなってくる。
ハーゲンダッツは特別だ。そう思っている人も多いと思う。でも他にもAyaとかフォションとかダジュールなど、プレミアム・アイスクリームはあったが、それらと比べて特別ウマいか?といわれれば、それはちょっと疑問だ。にもかかわらずプレミアム・アイスクリーム市場でのシェアは80%以上あるらしい。残りは、近所に売ってないひととか、その他競合商品の関係者しか買ってないんじゃないかくらいの数字である。
なぜか?確かにハーゲンダッツはおいしい。でも他のアイスクリームと食べ比べたことがあるかというと、ほとんどの人はNoである。プレミアム・アイスクリームなので、コストパフォーマンスはあまり関係ない。
他が持ってなくてハーゲンダッツだけが持っているものがあるとすれば、自分だけのパーソナルな時間で幸せに浸れるという魔法である。もちろん商品が出荷される最後の段階で、魔法係が「ほれっ!」といって魔法をかけているわけでなないので、実際は他が「ウチのはおいしい。」とかワケわかんないこと言ってる間に、ハーゲンダッツはこのバリューを徹底的に発信し続けているということである。つまりプレミアム・アイスクリーム=自分へのご褒美だと考えたときに、これだけエモーショナル・バリューの高い商品は他には無いので、他がどんなにおいしくなってもダメなのだ。
ただしハーゲンダッツ=自分へのご褒美なので、ほとんどの人はひとりで食べたいと思っているから、特に主婦は冷凍庫の一番奥に隠しているらしい。たいして味もわからない夫や子供に食べられてなるものかと、自分だけの幸せな時間を守っているのだ。
ちなみにハーゲンダッツは造語であり、れっきとしたアメリカのブランドである。スペルにウムラウトがついているのは、ヨーロッパのどこかわからないが本場の国からやってきたというイメージを連想させるためである。まったく知恵者だ。