マツダはなぜ、よみがえったのか?

近頃いろんなところへ行っておったので、それなりに読書をする機会があったのだが、マツダはなぜ、よみがえったのか?/宮本喜一は特に読み応えのあった一冊。
マツダがバブル崩壊後の深刻な経営不振から、いかにして立ち直り、発展していったか、関係者の証言を交えながら、その秘密に迫る。
ところが第一章では、いきなりRX-8の開発秘話から始まり、車の構造やらにそれほど興味のない人間としてはなかなかつらいのだが、あとの章にいくとそれなりに必要な前説であるとわかる。第二章以降は、マツダがいかに息を吹き返したかを無駄省き財務改善、ブランドの再構築、経営改革の3本のトンネルに例え、わかりやすく説明している。本文にも出てくるがマツダの回復は、日産のそれと比べカルロス・ゴーンのようなアイコンは不在で、フォードから送られてきた社長陣もころころと変わったため(実は上記の抜けるトンネルごとに機能別の人材(社長)を派遣した)、わかりにくかったのだが、非常にしたたかにトンネルをくぐり抜けてきたようだ。
新車を出さない期間が一年半という空白の期間を乗り越え、経営陣の合理的で先見性のあるリーダーシップと技術者のソウルのあるモノ作りが、ぶつかりあって今のマツダはできている。ゴーンというアイコンがいなくても製品がそれを語っているのではないか。
プロジェクトX好きな方、出口が見つからずお困りの方には、お薦めしたい一冊。

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