ふれるときこえ

原宿アストロホールトルネード竜巻のレコ初ワンマンライヴ。
元々インスト・バンドだっただけあって、生ドラムとシンセの絡み方が、ポップのクセに(いやいやポップというのは往々にしてこういう毒を持っているものだ)、ジャズ・フュージョン、プログレ色を非常に感じさせる。といってもそのさじ加減がセンスなのだ。そのオケの上に乗っかって自由に泳ぎ回るギターと独特のディレイがかったヴォーカルが、透明感といっても薄っぺらではなくレイヤーがちゃんとあって、フワフワとした浮遊感も伴って、非常に気持ちいい楽曲達。シュガー・ベイブ以降の日本のポップも、こうやってきちんと音楽制作をしているグループがまだ残っていて、それを支えるリスナーがいて、って感じで未来はまだまだ暗くないっス。
ライブはアルバム「ふれるときこえ」の曲を中心にインディーズ時代の曲を交えながら、途中アルバムにも参加した、掟ポルシェやon button downのアチコさんをゲストに迎えて、アルバム同様「似たような曲が無い」という飽きさせない内容で、あっという間の2時間。Vo名嘉真祈子さんのキャラもグッド。美人なんだから黙ってりゃいいのに、っていうのに男は意外と弱いものです。
『言葉のすきま』
君が愛をもっと知って 自分を愛せるなら
一人の夜なんて もう怖くないでしょう
夏の終わりを告げて 少し遠い空
過ごした日を胸に このままゆくのでしょう
さよならの声も無くて ただすれ違った
いつまでも君を忘れられないでしょう
この気持ちを言い得る 言葉を言ってくれるのなら
少しくらい遠くったって このままゆくのでしょう
伝えたい事はいつだって 足りない事言うばっかりで
でもそうでしょ? 寂しいのと怖いのの間をちゃんと言おう
伝えたい事がいっぱいで でも言えることは少なくて
でもそうでしょ? せつないのと痛いのの間をちゃんと言おう
それが嬉しいな
強がっていたり 立ち止まっていたり
いつもそれを繰り返すばっかりで
夕べのように 笑っていたいのに
振り返れば またループエンドの始め
君が愛をもっと知って 自分を愛せるなら
一人の夜なんて もう怖くないでしょう
この気持ちを言い得る 言葉を言ってくれるのなら
少しくらい遠くったって このままゆくのでしょう
伝えたい事はいつだって 足りない事言うばっかりで
でもそうでしょ? 寂しいのと怖いのの間を感じてね
伝えたい事 やりたい事 わかりたい事 言えない事
でもそうでしょ? せつないのと痛いのの間を感じてね
それが嬉しいな
それがやりたいな
そこへ行きたいな
そこへ行きたいな
君と行きたいな
from Album “ふれるときこえ”
Words & Music by 曽我淳一

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です