5月の第2土曜日は、世界フェアトレードデーです。
公式サイト
この市場経済は、構造的に不公平をつくりだし、利益をあげようとするヤツらのおかげで、購入する価値があるものを生産しているが、経済的に立場の弱い人々に対して、適正なお金をきちんと払うことが出来ていないのが現状のようです。それによって貧困や差別、児童労働などの問題が起こっています。
そりゃ誰だって収入は増やしたくて支出は減らしたいのだが、それを達成するためにあなたと同じようにこの地球に生まれてきた人間の権利や環境を犠牲にしてよいのかという問題でもあります。(特に問題はないと思われればそれまでですが)
フェアトレードとは、この問題に対して社会的公正さを実現するための運動です。自由主義(なものですからオレ)において「公正」とは「立場入れ替え可能性の確保」を意味します。それはひょっとしたら、
「もし違う国や地域に生まれていたら、小さい頃から朝から晩まで働かされ、学校にも行けず読み書きもできない。」
ということが起こらない社会の実現ということかもしれません。しかし現実には、これがアンフェアな取引によって成り立っているということなので、問題視されているわけです。
で、フェアトレード商品を買うということは、この不公平を解消する手段なのですが、LOHAS(ロハス:実は登録商標なんだって。)みたいに雑誌がこぞって取り上げたり、ちょっとオシャレな見せ方しないと、なかなか広がりそうにないかも。
経済的には十分すぎるほど発展した我々ですが、なんかこの感度の鈍さが情けない。