ふっくらなのにしわしわ

タイトルでタマ○ンのことかと思った皆様、すみません。
広島生まれの我らがRei Harakami氏のライブツアーのタイトルでございます。意味は“ちくわ”だそうです。会社をさっさと抜け出してliquidroomまで行ってまいりました。
前回のツアー同様に、高谷史朗(Shiro Takatani) from Dumb Typeさんが、途中VJで参加。そういえば去年は高谷さんと同期が取れず中断してしまい、フロアから「再起動!再起動!」とか無責任な女子の声がしてました。「そういうもんじゃない。」と返していたハラカミ氏でしたが、結局“ポン出し”、つまり手動で乗り切るはめに。今回も素材は一緒でしたが、同期は上手くとれたようです。
ハラカミ氏は、いちお、電子音楽家でありますが、彼のMCはたいへん面白いものがあります。それはふっと現れては、すっと消えて行くような彼の音楽同様に、短い言葉で、ぼそぼそと、喋るのであります。
なんか、それがいいのです。
電子音楽というだけで、冷たくヒューマンじゃないという印象を持ってしまう人もいるかもしれませんが、実際はこんなに綺麗な音楽を(しかもRolandの音源(SC-88pro)とAKAIのサンプラーしか使ってないのです)作り出す人間は、汗をかき、タオルで顔を拭きながら、不器用にMCをこなす、おかっぱアタマの中年で、とてつもなく人間臭いひとりの男が一生懸命に奏でているのです。
そういうところが、彼の音楽にさらに奥行きを感じさせてくれるのでした。
今週のハラカミさんといえば、世界一“本物の宇宙”に近いプラネタリウム、MEGASTAR-II cosmosのために、レイ・ハラカミが書き下ろした「暗やみの色」がついにCD化になりました。clammbon原田郁子さんがフィーチャーされているそうで、なんと再プレスなしの限定なのでこれは買いにいかなくては。

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