ウチの掃除機はDysonのDC12。日本市場向けに作られたコンパクトなサイクロン型。
今までどちらかというとほうき派で掃除機は持っていなかった。ところが新しいマンションに引越したら、前の住人がペットを飼っていたらしくロフトのカーペットにペットの毛が落ちていることがまれにある。うーん、もしかしたらノミとか居るかも、やっぱり掃除機必要か。と思って、件のダイソンを購入したのであります。買う前にいろいろ調べたのだが、そこで多かったのが、「デザインはいいけど。」っていう意見。おいおいちょっと間違ってないか。
視覚的な美しさを表現することがデザインだと思っている人が、まだまだ多い。デザインにこだわったので少々見づらいウェブサイト。とか、デザインはよかったけど、操作性は悪い携帯電話。とか、それって本当にデザインそのものが上手くいってない、もしくはデザインのコンセプトを理解していない、伝わっていない。っていうことでしょ。
ダイソンもネガティブな意見で多かったのが、うるさい。重い。スイッチの位置がよくない。高い。である。羅列するだけで、最悪な掃除機を想像してしまう。それでもデザインはよいとか言っているのだから、なんなのだ。
実際使った感じでは、そんなにうるさくはないし、恐れるほどでもない。壁の薄い木造アパートだと辛いかも。お年寄りが掃除するのには向いてないかもしれないがそんなに重たくもない。スイッチはホースではなく本体についているが妥当なところにあると思う。本体の裏とか、ふた開けてその中とかそういうことではないし、使う時にスイッチを入れるだけ。スイッチも目立つ色にしてあり十分だ。ゴミは本当によくとれる。吸ったゴミが見えるのがよい。クリアビンの中にみるみるホコリが取れて行くのが見える。掃除してるって感じになる。紙パックもいらないし、フィルターの掃除もしなくてよい。ダイソン以外のサイクロン式はフィルターの掃除をしないと吸引力が下がるし、排気も汚い。家庭用掃除機としては素晴らしい製品だと思うし、買いたいと思えば十分に手の届く価格帯に設定してあると思う。
それでもこりゃダメだと思った人は、ターゲットユーザーとして設定されていないんじゃないかと思う。それをデザインのせいにするのはちょっと違うかな。いい製品だと思うよ。
「ダイソンする。(dyson)」というのが、「ググる。(google)」、「コピーする。(xerox)」のようにというのが掃除機をかけるという意味になるそう。リアルなイノベーションという意味もあるみたい。