時には受け入れがたい事実がやってくるものです。こちらの「ポラロイド、インスタントフィルムの工場を完全閉鎖へ」というニュースが話題になっています。
ついこの間SX-70用フィルムの生産が終わったばかりだというのに、そのときは600フィルムは当面継続だろうと甘く見ていました。ところが最近は大型電気店などで売られていた600フィルムの業務用パックがなくなり、普通のセットの値段も高くなってしまい、かなり手に入りにくくなってきました。時代の移り変わりは速いものです。これであのステキなポラロイド写真とはお別れとなると悔しくてなりません。
というわけで、方々で署名活動が起こっています。いくつか紹介するので、ポラロイド用フィルムの存続またはFUJIFILMなど別の会社での生産に賛同される方は、署名よろしくお願いします。
GoPetition “Save Polaroid Film!!”
イギリスの署名サイト、いまのところ一番署名が集まっていそう。
Manipulable Instant Film “To: Fujifilm Corporation”
フジフイルムにポラロイド用フィルムの生産をリクエストする署名。
その他にもあるが、なぜか署名の後に募金ページが出てきたりしてアヤシイので、とりあえず上記2つでの署名をお薦めします。よろしくお願いします。
もちろん署名が集まったところで、全員が定期的にフィルムを購入するかどうかわからない。安定した需要が見込めないと人員や生産設備を配置して稼働させ続けていくのは困難なのも事実。企業は消費者が移り気なのをよく分かっているだろう。発明者であるランド博士の娘が、「どうして写真はすぐに見られないの?」と尋ねたことから始まったインスタント写真の歴史は幕を閉じようとしている。たしかにデジカメが普及し、撮った写真がすぐ見られるという「結論」は得られるようになったが、ポラロイドの役目はそれだけだったのだろうか。不思議な色実を持ったSX-70フィルム、なんというかあのじわーっと写真が出てくる不思議な感覚こそが魅力だったのではないか。
アナログレコードが音楽鑑賞とは別の用途で残ったような、文化として確実に定着していく方法を見つけていかないとこりゃマズいかも。
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