これまでロード用シューズはMavic Avenirを履いていたが、シクロクロスでずっとFi’zi:kのM1を使っており、最高グレードのM1から、一番下ではないものの、それなりのお値段のAvenirに下がると「ロード用シューズってこんなんだっけ?」というくらい履き心地が違う。それにAvenirは事故によって傷んでしまったというのもあり、買い替え。
GIROはRUMBLE VRの調子がよかった(ソールが一部剥がれた以外は)のでEMPIRE ACCに。EMPIREはテイラー・フィニー(Taylor Phinney)のために作られただとか、共に作っただとかで、ライド中もスタイルを大事にしたいライダーを中心に履いている人が増えている。先日アワーレコードを更新したブラッドレー・ウィギンスもGIROのEMPIRE SLX。どこかで言われているようにファッションサイクリストのアイコンと言ってもよいのかもしれない。
持ち運びに便利なバッグ付き。あれば嬉しいがなければ買わないというほどのものでもない。つまりもの凄くチープでもないし、めちゃくちゃよく出来ている感じもない。サイズはかなりピッタリ、若干出し入れがしにくいです。
別色のシューレースと土踏まずの高さに応じて3種類のパッド、クリートを固定するボルトが付属。
2015年モデルの独特のグラフィックは、蛍光色で艶ありのボディに黒色部分がザラザラした感じのつや消しのプリント。
Avenirを買ったときにも書いたが、サイクルシューズは小学生のスニーカーみたいなデザインが多いので、ようやく履いてもいいかと思えるものが出てきた感じ。グルメセンチュリーライドでももっと目撃するかと思ったが頻繁に買い替えるものでもないので意外と少なかった。The Athleticのソックスは示し合わせたのかっていうくらいみんな履いてたけど。
で、しばらく使ってみた印象。紐靴ということで着脱には時間がかかるが、そんな何度もやるもんじゃないし、紐で締めるので甲が高いとか、足の形に合わせられるのがとてもよい。ソールのパッドは取り替えた直後はしばらく違和感があるかもしれないが、徐々になじんでいく感じ。なので、最低でも何キロか走ってみるのがお薦め。
もちろんこれで体感できるほど速くなるとかないわけで、そういうのが絶対な人には合わないかもしれないけど、実際は見た目だけのシューズでもないし、スタイルと機能が気に入ればありなんじゃないかと思います。
ちなみに国内ではどこも在庫がなかったのでイタリアから買いました。大阪から買うのもイタリアから買うのも、気分的にはほとんど差がなくなりましたね。在庫持ってない国内のお店より、在庫がある海外の方が早かったりするし、価格はレートにもよるので、なんとも言えないし、適当に英語が読めてPayPalのアカウント持ってたらもうお店の場所は関係ない感じになってきた。
それとは全く別の次元で、シクロクロスイベントを挟みつつお願いしたホイールやバイクのカスタムオーダー、その流れで先日のグルメセンチュリーライドなど、人がいないと成立しない部分の価値がずいぶん上がっている感じがします。
EMPIREが登場してテイラー・フィニーを知ったわけですが、紐靴を提案するだけはあって、自転車以外にも色々やってるんですね。
関連リンク:
Desire: Giro Empire SLX shoe – Rouleur
※このシューズが作られたストーリー(英語)