お金なんかなくってもいいか

本日から出張で、アメリカにおります。
入国審査に1時間半かかった他は、それほどトラブルもなくほぼ順調にたどり着きました。
今年も始まってまだ2週間と少しだが、例年になく本を読むペースが早い。行きのフライトの中でも、お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人/吉村葉子を読んだ。
これまでも海外生活者が、その国の生活習慣を日本のそれと比較しながら書いたものは読んだことがあったのだが、そのどれもが(大体英国が多いのだが)、○○という国はこんなに素晴らしい、それに比べて日本はどうだ。という口調なのに対し、本書はフランス人の(ケチとは違う意味で)しまり屋で、堅実な生活姿勢を、ある時は褒め称え、場面が変わっては眉をひそめて描き出している。
経済的に余裕が無いというのはあるが、若い人でも古いものを大切にし、出来るだけお金がかからない方法で、モノよりはコトの充実を重んじ、毎日を楽しむ姿勢は、とても質素だが、つい憧れてしまうようなシンプルな生活スタイルである。
ロサンゼルス行きの機内で、フランス人がどうしたとかいった内容の本を読むのもどうかと思ったが、旅に冒険譚や異国評論はうってつけなのである。

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