iPhoneをHasselblad V Seriesのデジタルバックとして使えるHasselnutsを購入しました。初回54台ということで結構焦ってポチったのですが、結局売り切れませんでしたね。
箱にはHasselbladのロゴが。開発にあたってスウェーデンの本社から図面などを提供してもらったそうです。(それを思いっきりfacebookに載せてましたが大丈夫なんでしょうか?)
もう出ないかと思っていましたが、待った甲斐がありました。そこそこ質感の良い箱を開けてご対面。
底にアクセサリーボックスがありiPhoneのアダプターとクイックスタートガイド、保証書等が入っています。
本体は軽量ですが、メッキの感じ、レザーの質感はなかなかです。
アダプターは4S用と5,5S兼用があり先に本体に取り付けます。これを見るとわかると思いますが、iPhoneが入る隙間をゴム製のアダプターで固定しているので、iPhone5sより8mmも幅が広いiPhone6には取り付けられそうにありません。
Hasselblad 500Cに取り付けてみました。本体の角アール、レザーのシボの感じ、ボタン類も違和感ないレベルになってますね。完成度高い。
App StoreからHasselnutsをダウンロード。無料です。
iPhoneをHasselnutsに取り付けます。きっちり奥まで入れないと画面がケラレます。
操作が分からなくなったらアプリからオンラインのマニュアルを読みにいけます。
この辺りの動画を参考にしつつ撮影してみました。
アプリを起動しフォーカス補正をしたらあとはHasselbladのお作法に則って撮影するだけみたいなイメージでしたが、実際は結構違いました。装着してアプリを起動したあと結構手順があります。
撮影手順
- シャッタースピートが速いとiPhoneが反応する前にシャッターが閉じるので、
シャッタースピードはB(バルブ)か1/4″〜1″くらいにセットします。
(実際の撮影はiPhone側で行いシャッタースピードは自動になります。) - シャッターについているレバーを”T”にして、シャッターを押すとミラーアップします。
- ミラーアップした状態で、アプリの設定画面(工具のマークから入る)に行き、フォーカスを合わせます。(Focusを押してあったところでOK)
- この際に画面の明るい/暗いをレンズ側の絞りで調整します。
- シャッターのレバーを戻してミラーアップを解除し、ハッセルの本体の巻き上げノブを回します。
- アプリ画面のSync Shutterを押してから、ハッセルのシャッターを押すと撮影ができます。
Badass Camerasのサイトにマニュアルのリンクが貼ってなかったので載せておきます。→Hasselnutsのマニュアル(PDF)
使ってみて気がついたこと・購入を検討中の人に伝えたい事
- フォーカシングスクリーンの性能のせいか、映像はかなりザラザラします。
- その粒子感がフィルムっぽいかと言えばそうかもしれません。
- 周辺光量落ちはかなりあります。ローファイな感じです。
- 中判カメラに解像度の高さを期待する方はPhase Oneなどのデジタルパックを買ったほうがよいかも。
- ミラーアップした状態でピントと露出を合わせるので、三脚がないと撮影は難しいです。
- つまり被写体との距離や露出が変わるスナップショットには向きません。
- 構造上iPhone6には対応できないのではと思います。まだApple StoreでiPhone5Sが買えるので機種変もありかも。
- とはいえ面白いのでもうちょっと撮ってみます。
関連リンク
アンビバレント株式会社
Badass Cameras