2005年にリリースされた38作品を個人的に振り返る。

オレ的に今年リリースされた音源の中でよく聴いたものを中心に、根拠のあまりないカウントダウン方式で。
The Unquestionable Truth[Part 1]/limp bizkit
前触れもなく突然発売されたリンプのアルバム。その突然さにビックリ。そのあとの静けさにもビックリ。
HEY HEY MY MY YO YO/Junior Senior
デンマーク出身の2人組の2ndアルバム。ハッピーチューン満載。”Move Your Feet”のような曲はないが全体にレベルアップしていて、成長がみえた一枚。
Live at St. Ann’s Warehouse/Aimee Mann
元’Til Tuesdayのという説明はもはや不要かな。エイミー・マンのライブ音源+映像。春先にアルバムをリリースしたが、本作は昨年ニューヨークで行ったライブの模様。非常にゆったりしたペースで進んでいく、リラックスしたライブ。たまにはこういうのもいいと思った。
NIKKI/Quruli
マネージャー氏から今度のアルバムはヤバいと聴いていたので、どんな実験的な作品がでてくるかと思いきや、足下を固めた感のある安定した仕上がりのロックアルバム。「図鑑」と比べてはいけないが、これを経ないと出てこないものがあるのだろう。ある意味2005年的なまとまりを強く感じさせた一枚。
Angel Milk/telepopmusik
フレンチエレクトロユニットの2nd。前回同様のシャンソン歌手Angera McCluskeyに加えて、Deborah Andersonが参加。iPodでよく聴いたなぁ。
Ok Cowboy/VITALIC
フランスってことで、Daft Punkに近い音作りだが、よりアゲアゲ、バキバキでお気に入りの1枚。フジでは見逃したけど、エレグラでリベンジ
Debut/土岐麻子
ジャズスタンダードナンバーのカバー集を経て、リリースされたソロ1stアルバム。オルガン、エレピの使い方が、大人になったなぁと感じさせる。シンバルズ時代のかわいくっていじわるな感じも好きだったのだけどね。
Stars of CCTV/Hard-Hi
ここ数年イギリスからダンスなロックバンドが出てきているけど、そんな新人の中でも、今年はこのHard-Fiが一番抜きん出ていたのではないかな。
The Understanding/Royksopp
前作の”Eple”や”In Space”のようなキラーチューンには欠けたが、確実に地盤を固めた一枚。より大人っぽい落ち着いた仕上がりになっていたけど、フジではたのしませてもらいました。2月はShibuya AXに来るぞー。
Get Behind Me Satan/The White Stripes
いきなりヘヴィなリフで始まり、ガレージなイメージを払拭した衝撃の5thアルバム。ジャックもずいぶん貫禄ついたなぁ。
Super Extra Gravity/The Cardigans
久しぶりのTore JohanssonプロデュースだがUK色が出てきた。前作からの方向性だが、このところポップからロックになり、曲のフックに頼らず聴かせる内容になってきている。
Guero/Beck
今回のアルバムは、腰が全然グリングリンと動いている感じがありませんが、それでもこのアコギの感じは十分危険な感じ。全体的にフォークっぽいのになんでかなー。Beckマジック。
Joy/YUKI
これでもう元ジュディ&マリーという肩書きは不要になった感のあるソロ3作目。しかしキラキラダンスチューンに弱いなオレ。
deep/flipside
アコースティックギターとパッドシンセが醸し出す透明感と浮遊感。あまりの気持ちよさに油断しているといっぱつで寝ちゃう。
Human After All/Daft Punk
“Robot Rock”, “Technologic”などヤバーい曲がテンコモリ。”Robot Rock”聴いたらテリヤキボーイズ思い出しちゃった。
We Were A Trio/Cocosuma
またボーカル脱退しちゃいましたが、軽やかなインディギターポップに、1stみたいなエレクトロニックな雰囲気が加わって、悲しいかなバランスとしては一番よい。でもそれでいいのだ。
Bleed Like Me/Garbage
もう出ないかと思っていたが新作が発表された。ポップな色合いが薄くなって、よりシャーリーの存在感が浮き出た作品(そうじゃなくても存在感あるのに)。
Gray Will Fade/Charlotte Hatherlay
Ashの紅一点。Charlotteのソロアルバム。バンドのときとは違って、意外とかわいらしい曲を歌う姿に好感。女の子の意外な一面をみたような甘酸っぱさ?
bem-vinda vontade/mice parade
アコースティックでオーガニック、凝ったリズムがフュージョン的だが、ウィスパーボイスが気持よい。44分というLPサイズなのであっという間に終わる。リピート必至。ジャケットも好き。クラムボンの原田郁子がゲスト参加。
Push The Button/The Chemical Brothers
変化に欠けると不評のようだが、なかには政治的なメッセージもある曲も含まれているし、酷評するほどのアルバムではなかったと思う。”Galvanize”のオリエンタルな感じも好きだったし。
“introducing the popline according to FREENOTE”/FREENOTE
透明感があって印象的な声のボーカルが元気なロックサウンドに乗っかった大阪出身の3人組(アルバムリリース時は4人?)の1st。「ボクラリズム」のダンサブルなリズムもgood。いまライブに行ってみたいアーティストのうちの一つ。
Flowers/Hanaboy
これも今年デビューの新人さん。ピアノ、ベース、ドラムのトリオというとクラムボンを連想させるが、こちらのほうがよりピアノがフィーチャーされていて、純粋なポップス追求型かな。新宿のタワレコの店内で、「さすらえ」がかかっててその場で買った一枚。
Hotel/Moby
Stephane PompougnacといいTatsuo SunagaといいおまけにFPMまでっつう感じでホテルコンセプトのアルバムはこれまで何度もあったので、「またか。」と思ったが、さすがにMobyだけあって、ちょっと捉え方の違いを感じさせる内容。前者のそれがホテルをプロデュースすしている視点なのに対し、MobyはLost in Translationに近いというか、自分がホテルに滞在し、孤独感を感じているときの心象風景がかなり入り込んでると思われる作品。
electlyric/bonobos
最近リリースされた”GOLDEN DAYS”より、こちらを挙げたい。シングル”THANK YOU FOR THE MUSIC”はABBAの同名曲にも負けず劣らず名曲です。年明けのLiquidroomが楽しみだ。
DESTROY ROCK & ROLL/MYLO
北欧からやってきた新しいダンスの王様。RoyksoppのキラキラとDaft Punkのギラギラが融合して、爆発して、破壊!もう1月のageHa行くしかないかなー。U.S.E.も一緒だし。
THE PAST PRESENTS THE FUTURE/HER SPACE HOLIDAY
非常にソフトロック・アルバム・オブ・ジ・イヤー。ヨ・ラ・テンゴ的なぼーっとしてしまいそうな気持ちよい音楽。
AFTER HOURS nonstop mix style two/VA
コンピレーション・アルバム・オブ・ジ・イヤー。Physicsがミックスしているので、収録されてるのがほとんどPhysicsなんだけどすんごい気持ちいいアルバムです。
boom boom/atomic
ジャズ・アルバム・オブ・ジ・イヤー。ノルウェーのアコースティックジャズグループの2nd。ジャズの現在進行形がここにある。ミュージックマガジンでもオススメの1枚。
Jagged Little Pill Acoustic/Alanis Morissette
セルフカバー・アルバム・オブ・ジ・イヤー。1stにして名作(よくあるけど)、”Jagged Little Pill”発売10年目にアコースティックセルフカバー。アレンジはほぼ原曲通り。オリジナルはあまり歌詞が聴こえにくかったけど、”ironic”なんて今聴くと泣けてくる。
さよならColor~映画のためのうたと音楽~/ハナレグミ&クラムボン&ナタリーワイズ
サウンドトラック・アルバム・オブ・ジ・イヤー。タイトル曲でデュエットするハナレグミと忌野清志郎。この1曲を聴くためにアルバム買う価値アリ。「鳥のはばたき」もグッド。
IN THE CLEAR/IVY
インディーなロック・アルバム・オブ・ジ・イヤー。よく聴いた一枚。オリジナルアルバムとしては4年ぶり。特に”Thinking about You”, “Corners of Your Mind”のような疾走感がある曲が好き。
RHAPSODY NAKED/RCサクセション
ライブ・アルバム・オブ・ジ・イヤー。1980年4月5日、久保講堂で行われた日本のロック史に残る伝説のライブ盤の完全収録盤となって再リリース。いつ聴いても名曲「スローバラード」から、本編最後「雨上がりの夜空に」になだれ込み最後の大円団になるところは、自分が会場に居るかのように引き込まれてしまう。「スローバラード」は当時はまだ在籍していた小川銀次のギターが悲しく歌うほどに泣ける。
Echo Park/advantage Lucy
ギターポップ・アルバム・オブ・ジ・イヤー。ルーシー4年ぶりのアルバム。春の日差しのキラキラ感といろんなことを乗り越えてきた者たちの優しさがいっぱいです。”splash”が好き。
Rock Swings/Paul Anka
カバー・アルバム・オブ・ジ・イヤー。上のリンク先で、収録曲をみてください。凄いでっせ!最初に”Smells Like Teen Spirit”を聴いたときはビックリしたよ。
ふれるときこえ/トルネード竜巻
文句なし、ポップ・アルバム・オブ・ジ・イヤー。シングル「言葉のすきま」のリズムが気持ちいいなぁ。ふわふわしていて踊れます。以前ブログに書いたので割愛。
Confessions on a Dance Floor/MADONNA
ダンスなアルバム・オブ・ジ・イヤー。最後にやってきたキラー・オーパス。さすがマドンナ。本名がマドンナ(Madonna Ciccone Ritchie)だけはある。”Ray of Light”以降のしっとり路線から一転、今回はダンスアレンジがメインだけど、奥行きがないわけじゃない。今年一番変化をつけたリリースをしたのはこの人かな。
Waiting For The Silence Call/New Order
ニューウェイヴ/エレクトロニック・アルバム・オブ・ジ・イヤー。今年の大本命。前作ゲットレディの反省をふまえつつ、非常にバラエティに富んだ仕上がりで、大満足です。個人的フジ05・ベストアクト。
AS IS NOW/Paul Weller
ロック・アルバム・オブ・ジ・イヤー。実はPaul Wellerはスタイルカウンシル時代が好きだったんだけど、ソロもいいと思うようになったのは、最近。円熟味がでているけど、落ち着きすぎなくてよい。かっこええなぁ。
[lust]/rei harakami
文句なしアルバム・オブ・ジ・イヤーでしょう。”joy”, “come here go there”, “approach”など気持ちいい曲満載。柔らかくて綺麗な音たちが、現れてはすっと消えていく、これまで同様ハラカミ節バリバリなんだけど、やっぱり期待を裏切らない仕上がり。むしろ完成度は上がったのではないかな。本人初ボーカルの”owari no kisetsu”(細野晴臣の終わりの季節のカバー)も収録。
ということで、今年はライヴを4回も観ちゃった広島生まれのハラカミさんがベストでした。

1件のコメント

  1. Hey Hey My My Yo Yo/Junior Senior

    「新時代の到来を告げる存在」から「今の時代のスタンダードへ」・・・。 Hey H…

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