Panaracer CG CXがパンクしたので元々リムがチューブレス用ということもありチューブレスタイヤに挑戦することにしました。
とりあえず揃えたのはこれ。IRCのSERAC CXタイヤ、Stan’s Notubesのリムテープ、ユニバーサルバルブ。
ホイールにはVeloxのコットンリムテープが貼ってありました。シクロクロスの本場ベルギーでは厚手のコットンリムテープを使うようなので、こういったチョイスなのかもしれません。こういうの嫌いじゃないです。
とりあえず剥がします。粘着力は強くないので手で簡単に剥がれました。
糊が若干残っていたので、パーツクリーナーを使ってリムを綺麗にします。
リムにはなにやら番号が罫描いてありました。製造番号でしょうか?
ZTR Alpha 340の場合、リムテープは21mmでよいそうです。
テープの貼り方はこの動画を参考にしました。
とかいいながらいきなり間違えました。バルブの反対側から貼ると言っているのにバルブ側から始めてしまいました。
2重に貼ったら適当にカットして終了です。最後の部分は重ねるのでその部分だけ厳密には3重になります。
気泡が入っているところがあったので、テープを貼った方向に順に押さえていき気泡を抜きました。
ホイール2つに使用したら余りはこれくらいになりました。ホイール5つ分と言っている人もいるみたいですが、2重に巻くと2つが限度だと思います。
ユニバーサルバルブが通るようにヤスリなどで穴を拡げます。拡げすぎると隙間からエアーが漏れるのでバルブが通る程度でよいと思います。
ユニバーサルバルブは35mmを準備しましたが、ZTR Alpha 340リムの場合44mmを使うのがよさそうです。お気をつけ下さい。Iron Crossなどブレーキ面がないリムは35mmでよいと思います。丸ナットをきっちり締めないとエアーが漏れます。
短いバルブを選んでしまいましたが、なんとか使えそうな程度にはバルブが出ました。
タイヤは大絶賛されているIRC SERAC CX TUBELESSにしました。タイヤにラップが巻いてあるのは初めてです。CG CXと比べるとやや表面がベタベタしています。
タイヤに回転方向があるので間違えないように取り付けます。取り付けはここを見ながらやりましたが、なかなか嵌らず苦労しました。いろいろ調べてみても悶絶レビューばかり。嵌った人も翌日やったらあっさり嵌ったとか、奥さんがやったら何の苦労もなく嵌ったとか、力づくで「ぬおおおぉぉぉ%$?#@!&!!!」とやったら嵌ったとか、そんなのばかりでした。
追記:
IRC SERAC CX TUBELESS等で検索すると上位にくるので(責任重大)書いておきます。画像で指示してあるタイヤの方向は、フロントに嵌める場合は『FRONT→』が回転方向。リアに嵌める場合は『←REAR』が回転方向になるように嵌めるのが正しいようです。前後で向きを逆にするのはよりフロントは転がりを、リアはトラクションがかかりやすいようにするためのようです。デフォルトでついてきたVittoriaのCross XG Proはそういう(←TRACTION SPEED→)表記だったので、そういうタイヤがあるのは分かっていたのですが、SERACはただの前(FRONT)、後(REAR)だと思ってました。CXシーズンに備えてメンテに出したときに恥ずかしながらSERACもそうだと知りました。タイヤのパッケージに書いてあったかもしれないけど、すぐに捨ててしまった(笑)
こんな筋肉隆々の強面でもハァハァいいながら嵌めてます。
全然嵌らなかったので一旦諦め翌日トライすることに。ビードを落としながら嵌めていくしかないようので改めて王道に従ってやってみると嵌りました。(写真を撮っている余裕もなし)
どこにも書いていなかったコツとしては、嵌らないのはバルブ側(12時の位置)なので、どうしても6時の位置のビードを一生懸命中に落としがちですが、4時、8時の位置のビードを中に落として3時、9時の位置のビードを嵌める。3時、9時のビードを落として2時、10時のビードを嵌めるようにしていくと、それまで10時から2時くらいまでビードが嵌らなかった範囲が段々狭くなっていきます。1時半、10時半のビードを落として1時、11時のビードを嵌められたらあとは思いっきり12時の方向にビードを上げると嵌ります。前日の作業と違ったのはこの部分でした。コツをまとめると、
- 石鹸水をたっぷり塗る(前日塗ったのが乾いていたので思いっきり塗りました)
- 手袋をした方が手のひら全体にトルクが掛かって力が伝わりやすい
- バルブの反対側から徐々にビードを真ん中に落としながら嵌めていく
- 最後はグイッとやるしかない
これでタイヤレバーを使わなくても嵌ると思います。エアーを入れる際にクリンチャータイヤではビードが上がらなくて苦労しましたが、チューブレスではかなりゆっくり空気を入れてもまったく問題ありませんでした。サイドから石鹸水がブクブクといったエア漏れも全くありませんでした。ちなみに今回はシーラントは入れてません。
空気圧を2Bar以下にしている人も結構いますが、とりあえずタイヤに表示してある最低圧3Bar入れて走ってみました。舗装路ではタイヤはよく転がりまずまず。CG CXではトルクが掛からずタイヤが滑ってしまった芝や松の葉が散らばった坂でも滑らず登れました。走り方に慣れただけかもしれませんがいつものシクロクロス用周回コースの平均ラップタイムも10秒短縮できました。砂利の箇所は苦手みたいです。かなり滑ります。あとグレーチングもダメですね。ひやっとしました。あと試しに舗装路で最大圧の5Barにして乗ってみましたが固くてグリップしなくなる感じがしました。舗装路でも4Bar以下でよいかなと思いました。
タイヤを嵌めるのは苦労しましたが、それ以外は不満なし。もう少し空気圧を下げて走ってみたいと思います。
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