先日手に入れたTEISCO SP-62の続きです。随所に汚れ、腐食が見られ、ネックの反りや各部の調整がいまいちなので、オーバーホールします。

当然弦を外すところから。

写真では分かりにくいかもしれませんが、このギター、手に入れた段階ではかなり汚かったです。

トレモロユニットを外してみました。

外した跡。人体に落とすアースはテールピースから取っているようですね。

アーム先端部は裏面にゴムかなにか貼ってあったようです。ピックガードの傷防止でしょうか。

スプリングを外しました。かなり錆びていますね。

CRCの5-56とサビ取りクリーナーを使います。

5-56で洗ったあとサビ取りクリーナーに浸けます。かなりべとっとした液体なので、浸けるというよりは塗るというほうがよいのかもしれません。

アーム部分も錆びているので外します。上下共に8mmのレンチを使います。

バラバラになりました。ボルトとアームバーの他にナイロンとフェノール樹脂(?)、金属のワッシャーが使ってありました。オリジナルがこの順番だったのかわかりませんが、とりあえず写真を撮って順番をメモしておきます。

金属部品はまとめてサビ取りクリーナーに。アームも根元の錆が酷い部分にサビ取りクリーナーを塗りました。

ブリッジも外します。これは同じ形状のものが60年代のTEISCO K-4Lに使われていました。名前はFriction Free Vibrato Bridgeだったと思います。名前とは裏腹にサドルのコマが全く動きません(笑)

ブリッジをネック方向から見たところです。R(アール)がついています。1-3弦と4-6弦でサドルの溝が変えてありますね。

ブリッジを外した跡です。固定はたったネジ2本です。

左右のぶら下げている部品からブリッジを外しました。ネジが1本足りません。

左:オリジナルのネジ 右:ナベ小ネジM3
よーく見ないとわからないので、アレですが、ネジ山のピッチが標準(並目)とは違うようです。これは面倒なことになりました。しかも頭も小さい。

錆が出ているものはまとめてサビ取りクリーナーに浸けます。

ブリッジのサドルはばらすとこのようになっていました。プラスチック(ナイロン?)のワッシャーが一枚入っています。この辺もきちんと動くようにしたいですね。
長くなってしまいそうなので、このあたりで。次回に続きます。
関連日記:
TEISCO SP-62