Cinelli ExperienceについているホイールはALX470というのみたいなのですが、ハブが空転している間のラチェット音がもの凄くうるさいということに気がつきまして、いろいろ検索したらカンパニョーロのホイール中心に爆音がするという事例がけっこうあるみたいでした。
ハブを空転させるとカリカリともの凄い音が…。
どなたか人柱になっていないかなといろいろ検索したのですが、見当たらず。とりあえずバラしてみることにしました。
(本文とは関係ないですが引越ました)
ホイールを外すにあたり以前買ってあったLifuのChain Masterというのを使ってみます。
中身はこんな感じ。三角形の大きいプラスチック部品と小さいスペーサー、クイックリリースを使います。
こんな感じで。長いプラスチックの棒とホイールについているクイックリリースを使えばエンド全体が固定できます。つまりエンド全体を固定しようと思うと、これだけでは完結できない。ちょっと組み合わせが変だなぁ。
うしろから見たところ。
横から。チェーンステイにチェーンが当たらないので便利ですね。
今回新しく使う工具その2。Park ToolのBBT-5。カンパ用のBB外しです。これはスプロケットにも使えるらしいとのことで購入してみました。
外したホイールに
差し込みます。嵌りました。
いつものようにモンキーで挟んで外します。
外れました。ネジ部にグリスが塗ってなかったですね、組み立てるときは塗っておきましょう。外れなくなったら怖いもんね。
外したカンパヴェローチェのスプロケット。大きな爪が4つ、シマノやスラムとは形状が違います。互換性がないわけです。
スプロケットを外したフリー部分。こちらも油分がなくカラッカラでした。
まだラチェット部が見えません。ハブの両側に5mmのアレンキー(六角棒スパナ)用の穴があったので、これを回してみます。
外れました。こちらチェーンリングと反対側。
このネジ部には黄色っぽいものが。バスクリン(デュラグリス)かな。
反対側から押し出して外してみます。
見えました。こちらは爪がひっかかる部分。グリスは残っていますが真っ黒ですね。
こちらは爪の部分。おなじく真っ黒。
パーツクリーナーをしみ込ませたウエスで拭きました。中にシールドベアリングが入っているっぽいので、パーツクリーナーをぶっかけない方がよいと思います。
ゴム製のリングがついてました。片方に溝が切ってあります。方向を間違えないように入れないと。
ハブ本体側も拭きました。ベアリングが見えますね。
今回はフィニッシュラインのセラミックグリスをつかってみたいと思います。これまで使っていたテフロングリスよりちょっと高級。
チューブの穴の大きさが違います。左がセラミックグリス、右がテフロングリス。
セラミックグリスはやや透き通った白っぽい色をしていました。
ラチェットの爪の方にも塗ります。
ハブの軸にはテフロングリスの方を。こちらはクリーム色ですね。
スプロケットを取り付けて完成です。グリスがなかったところにはテフロングリスを塗っておきました。
こちらが元のラチェット音
グリスアップ後。
見事に音が小さくなりました。ただ慣性で回りつづけるのが短くなったような…。グリスが抵抗になっているのでしょうか、あのラチェット音にも意味があったのかと思うと難しいですね。