※文中に追記あり
久しぶりに海外へ行くことになり、週末が2度もあるためロードバイクを持っていくことにしました。飛行機での輪行は初めてです。
列車に持ち込む時は輪行袋を利用していますが、飛行機、それも国際線では現地でどんな扱いをされるかわからないので、きっちりと梱包することにしました(当たり前か)。 で、選択肢としては
1.SCICONなどの専用ハードケース
2.ACORのBIKE PORTERなどの簡易ケース(プラ段)
3.自転車屋さんに納品されるときに入っているダンボール箱
1.が最も高いが安心感があり、3.はタダ同然で手に入るがパッキングスキルが要求される。使用後のケースを保管しておくスペースの余裕があるのなら2.の簡易ケースという手もありますが、小さいほうのBIKE PORTER PROで106cm×74cm×23cmですからかなりかさばります。多少貧乏臭くても気にしない、次回飛行機輪行する予定がないという人はダンボールで十分ではないかと思います。
というわけでまずはダンボールをゲット。Green Cogさんで譲っていただきました。めっちゃ助かりました。ありがとうございます!自転車屋さんと懇意にしておくことは非常に大切ですね。
それから養生用の資材を調達。一本数百円です。2本あれば足りると思います。
これはあってもなくてもよいですが、Jagwireのチェーンリングカバーを入手しました。車載するときにチェーンリングが車の内装に当たって汚れてしまうことがあったからです。
あとあった方がいいのは、エンドの固定金具。これは通常の輪行でも持っておいたほうが便利です。その他にはエアパッキン(いわゆるプチプチ)、ガムテープは必須。マスキングテープとPPバンドのセットもあれば便利です。
事前に航空会社のウェブサイトなどで預けられる荷物の大きさを確認しておきましょう。ANAの場合は203cmまでがサイズ超過料金を適用されないサイズになり、それ以上の場合は事前に問い合わせが必要とのことです(おそらく機材(飛行機の方ね)によって積める積めないがあると思われる)。他社も大体似たような基準のようなので、203cmを超えても大丈夫かもしれませんが帰路でどうなるかわからないので、出来るだけ小さくしておいたほうが無難でしょう。
全日空 Q&A【国際線】自転車を手荷物として預けることはできますか。
今回譲っていただいたダンボールは、三辺の計が219.5cmだったので、16.5cmは小さくしなければなりません。
そのあたりを考えながら養生材やエアパッキンを使って梱包していきます。現地での組み立てが手間ですが、リアディレイラー、フロントブレーキを外し、ステムは反対側にしないと無理でした。ハンドルはステムの上とフォークの間に下ハンが来るように縦にするとなんとかコンパクトにまとまりました。
養生材には帰りに再度梱包することを考えてどこに巻きつけるものかメモっておくと便利だと思います。DT(ダウンチューブ)、SSL(シートステイ左側)など。
PPバンドで止めて完成です。ホイール部分が少し膨らんだので厚みが22cmになり合計で202cm。全部で2時間半くらいかかりました。
頂いたダンボールはABフルート(ピッチの違うナミナミが2段のもの)で、かなり繊維が固そうだったので、そのまま使いましたが、不安なら適当にダンボールを貼るなど補強をしておいた方がよいかもしれません。
横方向から衝撃を加えて欲しくないので立てたまま運んでもらうよう注意書きを入れました。
THIS SIDE UP(この面を上にしてください)
DO NOT LAY FLAT(平たく置かないでください)
DO NOT THROW(投げないでください)
FRAGILE(壊れ物) などなど。
さてこれを空港まで運ばなければいけないわけですが、ヤマト運輸では空港宅急便というサービスがあり、空港内の出発ロビーで荷物を受け取ることができます。しかし通常の宅急便同様160サイズまでしか料金の設定がありません。三辺の合計が160cmを超えるとヤマト便という高額品や大型の荷物配送のサービスを使うことになります。しかしヤマト便では空港には届けられないんだとか。なんで?航空会社が160cm以上の荷物を受け付けているのだからヤマト便も対応して欲しいな。結局送れなくなってしまってはこれまでの努力が水の泡なので、(ただ現地で遊びたいだけであっても)とても困ったという設定で交渉しましょう。今回は宅急便の160サイズで送ってもらえました。(感謝!)
<追記>
2回目の国際線輪行を試みたところ空港宅急便での配送を断られました。サイズが160cmを越えているから仕方ないのですが、大きい荷物もOKのヤマト便は空港へは発送できないので、ヤマト運輸の使用は難しいです。以前は多少の超過がOKだったとしても、最近サイズについてかなり厳しく言われるようになったので、非常に難しいそうです。送ったとしてもどこかで止められたりする可能性もあるので、余計にやりたくないという感じでした。JAL ABCかQLライナー等を使うしかありません。しかし事前予約が必要だったり空港宅急便と条件が異なります。最終手段がないわけではないですが、これについては後日書きます。
無事に受け取ってチェックイン。ANAは2015年からエコノミークラスでも2個まで手荷物を預けられるようになったのですが、重量が50kg、サイズが158cmまでという制限があります。これを超えると超過料金が発生します。
しかし前述のように自転車の場合は203cmまでサイズ超過が認められているっぽいので、無料で預けられる可能性は高いです。スターアライアンス系は概ねANAと同じようですが、自転車の場合203cmまでOKという規定はなく超過料金が取られる可能性があります。
JALは最大サイズが158cmではなく203cmとなっているのでこちらは問題ないですね。
あとチェックインのときに、タイヤの空気圧は下げてあるか、インフレーターなどのCO2ボンベは入ってないか尋ねられますので、梱包の時に気をつけましょう。
空港で無事受け取り。オーバーサイズバゲージのところに出てくるかと思いましたが、回転台の近くに置いてありました。空港からはタクシーを使って滞在するホテルへ。
破損が怖いという人は、シェアリングサービスのSpinlisterを使うという手もあります。相場は1日数十ドルなので、乗る日が少ないのであれば、こっちのほうが安上がりかもしれません。
再度輪行した時の話: 再び飛行機で輪行に挑戦
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