先日導入したRidleyのX-FireにはスラムのDouble Tap Leverを導入してみた。
納車時はシマノの105がついていたけど、カンパニョーロユーザーにはブラケットが握りにくい、シフトの感触も固くて(新品だったからかもしれない)なじめなかったのだ。変更するなら同じカンパかとも思ったが、ホイールも含めて全取っ替えになるので、予算オーバー。シクロクロスはなんとなくスラムのイメージがあったし、シマノとも共有できる部分が多いのでスラムにしてみた。
で、スラムを使ってみた感想。スラムの特徴としてDouble Tapの名前の通り、シフトレバーを押してクリックの感触が一回あったところで離すとシフトアップ、クリックの感触が二回あるまで押し込むとシフトダウン。さらに押し込むと多段シフトダウンも可能。一本のレバーで両方操作できるのが特徴。クリックの感触は結構かっちりしていて、レバーの戻りも素早いので、カチカチカチと連続クリックすると多段のシフトアップも可能。難点といえば、一番ロー側にしているときに、もう一枚軽いギアがあると勘違いしてシフトダウンしようとした際に、しっかり二回クリックするまで押し込まないと逆にシフトアップしてしまう。上り坂でこれをやると結構痛い。一番ロー側のときだけ二回クリックのトルクがやや重いので注意が必要。(整備不足だと一回しかクリックができないそう)
最初は1本のレバーでアップとダウンを使い分けられるのだろうかと思ったが意外と問題なかった。むしろ便利。
問題と言えば先日の野辺山シクロクロスで発生したトラブル。直接ダブルタップレバーに起因するものではないが、セットで使う必要があるので注意しなければ。
コストパフォーマンスと入手性で言えばシマノ(おかげで新車から外した部品を処分したら二束三文…)、軽さと覚えれば操作が簡単なインターフェースのスラム、ブラケットの握りやすさ・間違いなく操作できるインターフェース・細部まで行き届いた外観デザインに優れているのはカンパニョーロという印象。シフトの感触は整備状態、感覚の個人差、好みがあると思うので比較が難しいと思われるが、個人的にはスラムよりカンパニョーロの方がシフトのクリック感が適度に柔らかくちょうと良いと思った。もっとカチっとした反応が欲しい人はスラムが好きかもしれない。シマノはもっと固かった印象。これも好みかも。