NAHBSのレポートの文末でサンフランシスコについて書くと言っておきながら、時間が空いてしまいました。
サンフランシスコに行く前にNAHBS視察のために1泊したサクラメントについても少し書いておきます。街としてはそんなに大きくはないですがカリフォルニア州の州都なんですね。
街の中心には立派な州政府の建物がありました。ミュージアムにもなっているようです。看板とかないので、全然わからず。
サクラメントのダウンタウンで面白いなと思ったのは通りの名前が数字とアルファベットになっていること。夜ふらっと出かけたときに、ホテルまで何ブロックというのがわかりやすく、酔っ払いには非常にありがたい。
アメリカのタワーレコードというとサンセットストリップにあったお店のイメージが強かったのですが、創業したのはサクラメントで、出発直前に↓の記事を読んでいたので訪問してみました。現在は映画館とレストランになっていて、レストランの方はかなりにぎわっているようでした。
Fashionsnap.com:タワーレコード創業者ラス・ソロモンが語る音楽シーンの過去・現在・未来
市内を流れるアメリカン川にオールド・サクラメントと呼ばれる古い町並みが残っているエリアがあります。お店やレストランもあるのですが、中途半端で残念な感じ。特に賑わっていませんでした。写真を撮るにはよいところと思います。近くに鉄道博物館やアメリカン川はバイクトレイルもあるので、その辺り組み合わせるとよいかも。
いよいよサンフランシスコに移動します。借りたレンタカーはYaris(日本市場ではVitz)でした。もうワンサイズ大きいのを予約したつもりが、結構いい加減で、車をピックアップする際にいろいろオプションを薦められるし。。。殆どの顧客が予めオプションなどは決めてから申し込んでいるはずですが、ここで追加料金を取ろうとする。これがなければレンタカーのカウンターに並ぶ列も短くて済むのに。
異国で道が全然わからないのでiPhoneをナビに。Wi-Fiルーターも空港でレンタルしておきました。レンタカーには地図もないし、これないと絶対たどり着けない。昔はといっても数年前はみんな地図を見ながら行ってました。もう戻れませんね。
ようやくSan Franciscoに到着しました。前置き長過ぎ。坂が凄いですね。
翌日の日曜日はRapha Cycle Club San Francisco(以下CCSFC)でバイクを借りてライド。RCCのメンバーは25ドル/日(税抜)で、CANYONのバイクが借りられます。ちなみに観光客用のレンタサイクルが35ドル、バイクショップでロードバイクを借りると40〜80ドルくらい。Spinlisterはピンキリで30ドルではまともなバイクは借りられないので、25ドルでしっかりとメンテナンスされたそれもスペシャルなバイクが借りられるのはとてもお得です。RCCメンバーシップについては後日改めて書きます。
バイクレンタルの申込はRCCのメンバーページにログイン後、名前、連絡先、借りる場所、時間などの必要事項に加えて、バイクサイズとサドルの高さとサドルからハンドルバーまでの長さを入力するだけなので簡単に申込ができます。
借りられるバイクはUltimate CF SLX 9.0かAeroad CF SLX 9.0/8.0。共にRaphaのスペシャルカラーです。Aeroadの方はメンズサイズオンリーなので身長170cm未満の方はXSサイズがあるUltimate CF SLXになるようです。※2016年2月時点での情報です。
CANYONはオンライン販売のみなので、フィッティングに関してはPPSというオンラインツールがあります。そこを参考にしながら、知り合いのCANYON乗りにサイズ感を聞きつつ、フレームサイズを決定。XSで申し込みました。(現在PPSはCANYONのサイト内にページがなく、運用されていない模様)サドル高さ、シート位置などは申込の際の情報を元に事前にCCSFCでサイズを調整しておいてくれます。
CCSFCでバイクをピックアップする際に、誓約書にサインします。全て英語で裏表10ページ以上あったと思います。それなりに英語力ないと無理かもしれません。内容は盗難、紛失、破損した際の責任とか、勝手に修理、改造しないとか、訴訟になったらHQのあるロンドンの裁判所にきてねとか、結構きっちりした内容でした。CCSFOのスタッフとバイクのチェック。ちょっとした擦り傷やBBの裏側まで結構細かく確認されたのでビビりました。あとピックアップの際にRCCのメンバーカードとクレジットカード(盗難、故障の際のデポジットのため)、顔写真付の身分証明賞(パスポート)が必要です。
CANYONには初めて乗りましたが、もの凄くカッチリ作られている印象。綺麗なマット塗装がとても傷つきやすそうで、おいそれと立て掛けて置くわけにもいかず、盗まれるのも怖いのでヒヤヒヤものでした。Di2も初めてで、普段SRAMのダブルタップなのでワンレバーということもあり、手前と奥にあるボタンのイメージが逆で、なかなか慣れませんでした。
コースはStravaのセグメントなど見ながら事前にGarmin Connectでコースを作成してEDGEにインストール。CCSFCにもコースの案内があるので、そのルートを走ってみるのもいいかもしれません。CCSFCで紹介されているコースをネットにぶち撒くのもあれなので、興味がある方はお尋ねください。
ライドはCCSFCや今回宿泊したホテルがあるカウ・ホロー(Cow Hollow)ディストリクトを出発し、折角なのでゴールデンゲートブリッジを渡ります。リチャードソン湾(Richardson Bay)の沿岸を走ったら、パラダイス・ケイ(Paradise Cay)という港に繋がるパラダイス・ドライブ(Paradise Drive)を走りました。ここはCCSFCのルートにもなっていますので、走りやすくお薦めです。
その後内陸に入り、フェアファックス(Fairfax)まで行ったら登りです。パラダイス・ケイからケントフィールド(Kentfield)、フェアファックスまではバイクショップも沢山ありました。アルパイン湖(Alpine Lake)周辺を走るヒルクライムは第一のピークまで一気に300m上昇、一旦下って今度は400m上昇というダブルパンチでだいぶ脚にきましたが、頂上付近には絶景が待っていました。
それまでの登りは日本でもよくあるような林に囲まれた九十九折りで、何百メートルも登り続けるとさすがに飽きてきたのですが、タマルパイス州立公園のリッジクレスト・ブールバード(ridgecrest Boulevard)に出ると一気に視界が開け爽快な気分に。山の途中でジェフという男に会って、登りながら話を聞いたのですが、ここは殆ど自動車メーカーがコマーシャルを撮ったことがあるほど有名なのだそう。(前を走っているのはジェフです。)
外部サイト:California’s Mount Tamalpais Is A (car) Commercial Success
頂上からは一気に下りでしたが、借りたバイクにライトがつけられず、暗くなる前に一気に帰りました。今年に入り出張やらであまり乗れてなかったのにちょっと調子に乗ってしまいホテルについたころにはヘロヘロに。
翌日の朝CCSFCにバイクを返却し、ミッション・ディストリクト方面へ。
ミッション・ディストリクト、特にバレンシア・ストリートにはバイクショップやアパレル、カフェなどが点在しているお勧めのエリア。普通の観光の間に半日くらい入れてみるのもよいかも。マーケット・ストリートやミッション・ストリートに公共交通機関が走っているのでアクセスもしやすいと思います。市内北側のカウ・ホローからは車が便利でしたが、路上のパーキングメーターは市内中心部に行くほど料金が高く(当たり前か)、バレンシアストリート辺りは1時間6ドルなので、他にも行きたい場所がある場合はmuniパスポートの一日券($20)を買って乗りまくった方が安いかも。あとパーキングメーターは時間切れになると赤いランプが点滅して一目で分かるので、数ドルケチって面倒なことになるくらいなら、最大駐車できる2時間分払っておいたほうがよいと思われます。
旅のご参考: SFMTA Parking Meter Locations and Rates
人気のFour Barrel Coffeeもサンフランシスコに3店舗あり、バレンシア・ストリートに一号店があります。CCSFCでもここのコーヒーが飲めますし、豆も買えますが、やはりこちらのお店の方が豆の種類が圧倒的に多いです。アジア人らしき同業者(コーヒー関係ね)がきて、写真撮りまくってました。キッチンの中まで入って、ツールやスタッフの写真まで撮り出したのにはあきれましたが。
お店を出たところにこんなバイクラックがあるのもサンフランシスコならでは。Four Barrel Coffeeは日本にも出店する予定でしたが、現在はその計画は白紙になったようです。
サンフランシスコのカフェ・レストランなどの情報はこちらをご参考に。SF BiteBite!
その後、ちょっと欲しかったものがあったのでChrome Industriesへ。ちょうどセール中で安く買えました。
Mission Bicycleはちょっとした小物、Tシャツ等買うのによいかもしれません。ここでいろいろ教えてもらいましたが、前日行ったサンフランシスコより北のタマルパイス州立公園方面だけでなく、南側もバイクルートとして人気なのだとか。トレイルもあるし、MTBでも楽しめそうです。
その他MISSION WORKSHOPなどもバレンシア・ストリート沿いにありますし、ちょっと離れますが繁華街に近いHuckleberry Bicyclesはプロショップっぽくなく気軽に入れるので、観光のついでにちょっと寄るのによいかもしれません。
バレンシア・ストリートはまだ人通りがそれなりにありますが、それ以外の通りは歩いている人がまばらなときもあります。昼間でもちょっと無理っていう人もいますので、夕方以降行くのは避けるか現地の人と一緒に行動した方がよいかもしれません。
内容がほとんどRCCでのバイクの借り方になってしまいましたが、日本から飛行機で輪行すると空港までの宅配便代で何千円もかかるので、一日だけサイクリングしたいという場合は、現地のレンタルバイクを利用してみるのも手だと思います。ゴールデンゲートブリッジ付近は急坂もありますが、皆さん現地で借りられるクロスバイクでヒィヒィいいながら登ってますので、それなりの装備があればもっと楽しめます。またサンフランシスコ市内は激坂と一時停止が多くあまり自転車に乗っている人は多くない印象でした。
まだどこかで乗りたいですね。
自転車事情シリーズ(別タブ/ウインドウで開きます)
ロサンゼルスの自転車事情
パリの自転車事情
ロンドンの自転車事情
北欧旅行特別編(デンマークの自転車事情)