いつまでテスコいじりしてるんだとか、更新が頻繁になって嬉しいとか、実はヒマなんだろうとか、イロイロ言われるようになってしまいました。さて前回までのところで、一旦バラバラにして各部が調整できる状態になったので、きちっと弦高を合わせてからネックの反りをみます。
カポで1フレットを押さえてから(カポがなければあいた手で押さえてもよし)、ネックジョイント付近のフレットを押さえて、ちょうど真ん中あたりの弦とフレットの隙間をみます。
全く隙間がなければネックは真っ直ぐが逆反り、隙間があれば順反りになります。ネックはストレートがよいと思われがちですが、実際の弦の振動は、真ん中にいくほど振れ幅が大きいのでやや順反りに調整しておくのが基本です。
やや順反りってどれくらい?ってことですが、エレキギターで一番フレットと弦の隙間が大きいところで0.1~0.2mmくらい。ベースだと0.2~0.3mmくらいにして、あとは好みで調整するのがよいと思います。0.何ミリって専用のゲージがない場合は、身近にあるカードを使いましょう。
実はタワーレコードのポイントカードは厚さが約0.2mmです。エレキギターの場合はこれをフレットと弦の隙間に入れて、ギリギリはいるかどうかのところにまずは合わせればよいと思います。で、TEISCO SP-62ですがちょっと順反りが大きかったため、タワレコのカードがスカスカに入りました。ちなみにビックカメラのポイントカードが約0.4mmです。このふたつのカードがあればなんとかなるかもしれません。
ネックを外します。
トラスロッドのナットがネックから出ています。このタイプは横の穴にドライバー等を入れて回すのですが、ナットに焼き入れがしてなかったりすると、いくつか開いた穴同士が繋がってしまうので、注意が必要です。
ナットの先端には普通の六角穴も開いていますね。
試しに六角レンチ(正しくは六角棒スパナです)で回してみますが、六角穴の付近に横穴が沢山開けてあるため、トルクが掛からず、うまく回りません。
仕方なく横の穴にドライバーを入れてまわします。ネックがボディに取り付けてある状態では、ドライバーが先端しか入らないので、こうやってしっかり入れてから慎重に回すとなんとか回りました。
ネックの反り調整前はブリッジを下げても弦高がやや高かったのですが、ネックの反りを直すことで弦高も調整できました。
だいたい17フレットくらいで1.5mmくらいにするのが業界標準ですが、数値や測るところは各社異なっていますので、取説等を参考にして下さい。
外そうとして割ってしまったノブ。基本的にSGタイプでよく使われているノブなのでなんとかなると思っていたのですが、ホワイトのノブはなかなか売ってません。色々探してようやく名古屋にある林商会さんのホームページに掲載されていたのを見つけたので、代理店さん経由で売ってもらおうと問い合わせをしたところ、直接売っていただけることになりました。
楽器店でSCUDブランドとして売っているものと同じですね。取り付けがインチとメトリックがあるので、間違えないように。TEISCOはもちろんメトリックでした。
まったく同じものっぽいですね。よかった、よかった。
おばあちゃんの知恵袋テクで外します。もう割れてもいいやと気楽にやったら案外簡単にとれました。
ニューノブ!
今回も長くなったので、この辺で。次回に続きます。
関連日記:
TEISCO SP-62 オーバーホール その4
TEISCO SP-62 オーバーホール その3
TEISCO SP-62 オーバーホール その2
TEISCO SP-62 オーバーホール その1
TEISCO SP-62