まだまだ続くのかと思われそうですが、続きます。おそらくこれで最後のはず…。
購入後、各部が動くようにクリーンアップと錆、曇り取りをして、調整まで実施しました。ネックを最適な状態にしたあとで、全体的なバランスがようやくわかります。
Before height adjust
で、今回のSP-62はブリッジの高さがやや低いことがわかりました。この写真ではブリッジをぶら下げている左右の部品より、ブリッジがかなり下がっていますね。テールピースからの弦の角度も浅くなるので、強くピッキングすると弦がサドルから外れる可能性もありそうです。つくったときに、それは分かっていたようで、先日ネックを外したときに、
Shim in neck pocket
シムが入っていました。ブリッジの高さが足りなかったんでしょうね。このシム1枚でもまだブリッジが低いです。こういう部分は購入してからでないと分からないので、こうなったら使えるようになるまでやるしかないですね。
Original Shim
ちなみに入っていたシムは、黒いプラスチック製で、
0.5mm original plastic shim
厚さは0.5mmくらいでしょうか。ブリッジの高さが十分ある場合は、取ってしまって構わないのですが、今回はブリッジの高さを上げる必要があります。
本来であればネックかボディのジョイント面を削って適正な角度が付くようにしてあげるのがいいのですが、最初に書いた通り、SP-62はあまり出回ることがなく、オリジナルの状態を出来るだけいじりたくないというのも本音です。オリジナルの状態でシムが入っていたこともあり、今回はシムの厚みのあるものに変えるという作戦でいきます。
Neck pocket length
まずはネックポケットの長さを測ります。だいたい70mmくらいですね。写真がありませんが、ネックポケットからブリッジまでは170mmだったので、シムでネックに角度をつけてやると、ブリッジの部分でシムの厚さの3.4倍高さが上がります。(170+70)/70≒3.4
分かりやすく書くと、70mmの長さのネックポケットにシムを挟むことで1mm高さを稼ぐとします。ネックポケットの端から同じ70mmのところでは、距離が倍になるので、2mm高くなります。ネックポケットから140mmのところでは、シムの3倍の3mm高くなる計算です。
Shim material
とりあえずオリジナルのシムはプラスチック製でそれほど音もよくなさそうなので、木製の板を使います。東急ハンズやホームセンター等でうす板や突き板という名前で売られているものです。厚さは0.5mmのものが手に入りました。今回はこれを2枚重ねにして使います。
Shim
オリジナルのシムをテンプレートにして形状をとります。木目に沿った向きにします。(理由は後述)
Cut shims
材料を0.5mmにすると重ねて厚さ調整もできるし、木が薄いのでハサミで切れます。とりあえず予備を含めて3枚準備。
0.5mm thick shim material
一応厚さ確認。
Wood working glue
接着は木工用ボンドでよいでしょう。
Wood working glue
接着剤を塗ります。ここで先ほどの木目に沿ってうす板をカットした理由です。
Shim
木目と直角になるように切れば、使う面積が少なくて済むのにと思ったかもしれません。3枚切ったので2枚貼り合わせに使って余った1枚と、木目に直角になるようにうす板を切って、比べてみます。
Shims
接着剤を同じように塗ったところです。手前にあるのが木目に沿って切ったもの。奥にあるのが木目に直角に切ったもの。木目に直角に切ったものは、接着剤の水分を吸って、反ってしまいました。これでは貼り合わせの接着作業が難しいですね。
Glued shim material
固定しているところを撮るのを忘れてしまいましたが、洗濯バサミで留めました。
Shim in neck pocket
シムを入れて、
Loosen neck screw
ネックを取り付けます。
Before height adjust
高さが低かったブリッジを、
Adjusted by shims
ここまで上げることができました。ピックアップの高さを上げられる限界もあるので、ブリッジの高さに関してはこれくらいにしておいた方がよいのでしょうね。
シムで調整する方法に関してはフェンダーのサイトにも調整方法が載っており、0.25mmのシムを入れることで、弦高が0.8mm上げられますというようなことが書いてあります。
シムについては賛否両論あるでしょうが、理想的にはないほうがいいものの、きちんとしたセットアップで弾くために必要だったら入れればよいのではと思います。弾きやすくて、よい音がすればよいのです。じゃあ、よい音とは何かってことですが、そんなのどういう音を出したいか次第だと思います。それとシムが入っている入っていないは、ちょっと別の話かなと。ヴィンテージフェンダー系のギターやこういうビザールギターは、ちゃんと弾かないとヘタがバレるのが多いので、まずはきちんと乗りこなせるようにセッティングしてやるのが一番でしょうね。
TEISCO SP-62 Spectrum
では、そろそろこの辺で、長い間つき合っていただいて有り難うございました。がんがん弾くぜ。
関連日記:
TEISCO SP-62 オーバーホール その5
TEISCO SP-62 オーバーホール その4
TEISCO SP-62 オーバーホール その3
TEISCO SP-62 オーバーホール その2
TEISCO SP-62 オーバーホール その1
TEISCO SP-62

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